4月中頃の春真っただ中で、満開の桜からチューリップ、パンジー、つつじへと変わっていきます(図)。植物の開花については、長い冬の間の低温によって、植物の持つ遺伝子(クロマチン)が誘導され、温かくなった春に環境の変化に伴って開花シグナルにスイッチが入り、花が開くという機構が働くとされています。これは動物の発生や進化にも共通したメカニズムで(生体内のエネルギー代謝は植物と動物では真逆ですが)、長期間にわたって働く分子タイマーの存在が明らかになっており、また機会があれば詳しく取り上げたいと思います。(2021.6)
開花する花たち