ザルツブルグ音楽祭

ザルツブルグはオーストリアの西部に位置しモーツアルトが生まれた町で、ミュンヘンからすぐに行けます。音楽祭は年に2回行われ、夏はウイーンフィルが春のイースターはベルリンフィルという、中部ヨーロッパ、いや世界を2分する最高峰のオーケストラがしのぎを削っています。2018年の夏にバイロイトとはしごしたときは「スペードの女王」「アルジェのイタリア女」「サロメ」を観ました。特に「サロメ」はメスト指揮で、ソプラノ歌手グリゴリアンは官能的なタイトルルールを見事に演じ、地元でかなり話題になっていました。

小澤征爾が村上春樹との対話で「音楽を聴きこむ」「総譜を読み込む」ことで、作曲者の真髄に迫ることが重要だと言っていました。歌劇場の豪華さや音響効果、演出などは追加的なことに思われ、音楽を理解することで作曲者の思いに触れることが重要なのです。このような自分発見の旅を重ねることで、これからの課題、目標が見えてくるように思われます。